一般人のためのリモート天文講座 全12回

2020-11-29

講座内容

第1回
2021年宇宙の旅地球から宇宙の大規模構造までを概観
第2回地球外生命太陽系天体の生命探索について - 火星、エンケラドゥス、エウロパ、小惑星、彗星
第3回第二第三の地球はあるか?系外惑星の探索 - 地球の特徴、惑星探索法、ハビタブルゾーン
第4回元素合成と生命元素合成と生命 - 元素合成と分子形成、生命に必須な元素、炭素の特徴、水の特徴
第5回宇宙論宇宙の誕生と進化 - 時空の揺らぎ、量子力学と相対論、インフレーション、宇宙の果て
第6回天体観測と研究天文学、惑星科学の方法 - 望遠鏡、探査機、観測機器、データ解析、シミュレーション、論文
第7回膨張する宇宙宇宙論、ダークマター、現代の宇宙観
第8回活動する銀河天の川銀河、銀河系
第9回恒星の世界恒星の誕生と進化と最期
第10回惑星を比べる地球らしさ、ハビタブル、惑星
第11回早わかり地球史地球の歴史。火の玉から水の惑星へ
第12回小粒でもぴりりと…小惑星や彗星などの小天体。小天体と太陽系誕生当時の情報

【第1部】最近の話題から

第1回 2021年宇宙の旅

 2020年現在、人類が科学的に認識している宇宙を概観しましょう。まず、地球周囲の自然環境である太陽系を眺めます。次に、太陽系が属する天の川銀河、天の川銀河が属する局所銀河群などを眺め、さらにおとめ座銀河団などを経て、数多の銀河が織り成す大規模構造を俯瞰します。

2021年宇宙の旅 Part1

2021年宇宙の旅 Part2

2021年宇宙の旅 Part3

第2回地球外生命

 O.ウェルズの小説『宇宙戦争』に象徴されるように、科学的な宇宙探究の成果を受けての知的生命への関心はすでに百年以上続いています。小説の”火星人”のように知的でなくても、地球以外に生命が存在するのだろうかという疑問を誰もが抱いたことがあるのではないでしょうか。

 ここしばらくの木星系や土星系の探査の成果によって、生命の誕生や生存の可能性を探るには、広い宇宙に目を向けるだけでなく、地球以外の太陽系の天体にも目を向ける必要があることがわかってきました。ここでは、太陽系内での生命の可能性を見ていきます。

地球外生命 Part 1

地球外生命 Part 2


地球外生命 Part 3


第3回 第二第三の地球はあるか

 宇宙のどこかに地球のような惑星が存在するのだろうかという疑問に答えようと、現代の科学は力強く歩を進めています。最前線は系外惑星の発見とその性質の研究です。系外惑星の発見方法を紹介した後、見つけた惑星が地球に似ているかどうかを判定するには何に着目すればよいのか、そして、地球に似た惑星の数を推定するにはどのような事柄を明らかにする必要があるのかなどを見ていきます。

第二第三の地球はあるか Part 1


第二第三の地球はあるか Part 2


第二第三の地球はあるか Part 3

第4回 元素合成と生命

 水素を除けば、身の回りの物質を作り上げている元素の大半は恒星内部で合成されたものです。生命に必須な元素である炭素、酸素、窒素、リンなども例外ではありません。中でも有機物質の骨格となる炭素は、どのような性質が生命に欠かせない物質としての位置づけをもたらしているのでしょうか。また、水素と酸素の化合物である水にはどのような性質があり、それがどのように生命と関わっているのでしょうか。身の回りの例に目を向けつつ掘り下げていきます。

第5回 宇宙論

 宇宙とはいったい何なのか、その誕生や広がりはどうなっているのかという疑問は、人類が持つ自然への基本的な問いかけでしょう。それは文明あるところ必ず世界創世の物語があると言われることにも示されています。では、ほんとうに宇宙に始まりがあるということに、人類はどのようにして気がついたのでしょうか。そして宇宙の始まりとその後の変化についてどのように理解してきたのでしょうか。現代の科学的な世界創世の物語を展開します。

【第2部】宇宙と地球

第6回 天体観測と研究成果

 天体写真を眺めて「この素晴らしい写真を使って、どのようにして宇宙の謎解きをするのだろうか」と思ったことはありませんか。実は、普段目にする天体写真は宇宙の景色を切り取って見せてくれはしますが、謎解きの手がかりとしては甚だ不足です。謎解きのためには、観測装置を使って選択的に手がかりを手に入れ、それを一連の手続きに従って解析して解釈する必要があります。そのためには理論が必要です。観測と理論や実験、さらには研究成果の公表などの科学的な探究の手続きを、天文学を例として見ていきます。

第7回 膨張する宇宙

 宇宙は膨張しているという話や膨張が加速しつつあるということを、どこかで聞いたことがあるかもしれません。また、宇宙には目に見える物質よりもずっと多くの見えない物質「ダークマター」があるということも聞いているかもしれません。五感を澄ましても捉えようがない宇宙の膨張や見えないものの存在に人類はどのようにして気づき、理解するようになったのでしょうか。観測と理論によって持てる感覚を拡げてきた歴史を振り返りつつ、現代の宇宙観を見ていきます。

第8回 活動する銀河

 月が出ていない夜、人工光の少ない場所で空を見上げると、天の川が見えます。星々が静かに輝いているように見えますが、そこは見た目通りの静穏な世界なのでしょうか。太陽系が属する”天の川銀河”の姿を明らかにするとともに、数多の銀河の様々な活動を見つめて、流転する宇宙の姿を眺めます。

第9回 恒星の世界

 夜空に貼り付いて空とともに動くように見える恒星。いつまでも輝き続けるようにも思われますが、恒星にも誕生と死があります。太陽も例外ではありません。最も身近な恒星である太陽を眺めつつ、恒星の誕生と進化、そして最期までを見つめてみましょう。

第10回 惑星を比べる

 気象衛星の画像のような宇宙に浮かぶ地球の姿を目にした方も多いことでしょう。宇宙のオアシスのようにも見えますし、事実、人類が暮らすことができる唯一の天体ですが、その”地球らしさ”は地球を眺めるだけではわかりません。他の惑星と見比べて、共通点とそうでない点を見出して初めて”地球らしさ”が見えてきます。”地球らしさ”とは何かを探ってみましょう。

第11回 早わかり地球史

 誕生したての地球は火の玉だったと言われています。それがどのようにして液体の水に覆われる惑星になったのでしょうか。二酸化炭素が主成分の大気が窒素の大気に変わった経緯はどのようなものなのでしょうか。また、全球凍結事件があったと言われますが、何が原因で凍結し、どのように回復していったのでしょうか。早わかり地球史をお送りします。

◇第12回 小粒でもぴりりと…

 太陽系というと太陽と惑星の世界を思い浮かべるのが普通かもしれません。小惑星や彗星などの小天体はあくまでも太陽系の脇役…そんな印象があるかもしれません。けれども、惑星の表面は誕生以来ずっと小天体の影響を受けてきています。また、惑星や大きな衛星は大きいが故に材料物質が大きく変質していて、誕生時の様子を知ることが困難です。小天体には変質が小さいものがあり、太陽系誕生当時の情報をもたらしてくれます。宇宙の中の地球を意識しつつ全12回をまとめていきます。

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